プログラムコーディネーター代理挨拶

プログラムコーディネーター代理/光石衛
プログラムコーディネーター代理
大学執行役・副学長
工学系研究科教授
光石 衛

科学技術の発展は国の礎ですが、それが社会で十分に活用されるためには制度や政策面できめ細やかな支援をすることが必須です。

例えば、工学系研究科では、手術ロボットのような革新的医療機器の研究を行っていますが、それらの機器が実際の医療の現場で活用されるまでには様々な課題があります。医師の意見を理解して医療現場のニーズを正しく把握する能力,将来的な薬事審査を見据えて機器の研究開発を推進する能力、産業化や保険制度を理解したうえで臨床応用を実現する能力などを有する人材が求められています。

国や世界の発展、そこに暮らす人々の幸福のために開発された技術が、規制や法律などの壁に阻まれて本来の目的を達成できないということにならないよう、科学技術と社会科学の両方の知識をバランスよく備え、社会の先頭に立って様々な課題を解決するリーダーを育成する必要があります。GSDMプログラムが目指しているのは、まさにそのような人材の養成です。従来の文理の枠を超えた俯瞰的な視野を持ったグローバルリーダーを目指す学生諸君がたくさん参加してくれることを願っています。