<お知らせ>
「災害・リスクと経済」聴講について

2016/12/06

来年度GSDM指定科目となる予定の「災害・リスクと経済」の一部の講義(下記日程)についてGSDM生の聴講が認められますので希望される方は事務局 GSDM事務局 までご連絡ください。
 ◉12/15(木) 18:45~20:30
 ◉12/22(木) 18:45~20:30
中田啓之先生(英レスター大学スクールオブマネジメントSenior Lecturer)より災害保険についてお話いただきます。

  ・講義使用言語 :日本語

  ・講義場所:第二本部棟6階625(演習室8)
 
「災害・リスクと経済」シラバス
自然災害は先進国・発展途上国を問わず人々の生活を破壊しうる。今回の大震災は、地震や津波といった自然災害だけでなく、原子力発電所事故による放射能漏れという深刻な「技術的災害」を伴っている。2011年秋にはタイ・アユタヤ周辺で大規模な洪水が発生し、多くの日系企業が被災、膨大な直接被害とサプライチェーンを通じた深刻な間接被害が生じた。翻れば、日本と世界経済は、2008年のリーマン・ショックを契機とする「世界金融危機」やユーロ圏の財政危機の余波も未だに受けている。さらには、アフリカの多くの国々がいまだに紛争や熱帯感染症に直面する一方、テロ事件が先進国にも深刻な影響をもたらしている。こうした世界の様々な大災害は「自然災害」「技術的災害」「経済危機」「戦争」の4つのカテゴリーに大別される。最後の3つは「人的災害」と呼ぶことができよう。東日本大震災のような地震災害に限らず、巨大リスク全般を扱うオムニバス講義として、これら4種類の災害について、リスクを把握した上で事前の備えと災害後の復旧・復興を考える。