<ご案内>
第76 回GSDMプラットフォームセミナー
国際シンポジウム
「プライベート・スタンダードとグローバル・ガバナンス:展望と課題」
12月12日 13:00~17:00
(本郷キャンパスダイワユビキタス学術研究館ダイワハウス石橋信夫メモリアルホール)

2016/10/27

1 概要


日時 : 2016年12月12日(月) 午後 1 時 ~ 5 時
会場 : 東京大学大学院学際情報学府ダイワハウス石橋信夫メモリアルホール(東京都文京区本郷7-3-1 東京大学ダイワユビキタス学術研究館3階。
アクセスマップ:[https://sites.google.com/site/utacsorg2015/access]
使用言語 : 英語
参加費 : 無料。事前登録をお願いいたします。登録は こちらから。
主催 : 東京大学大学院「社会構想マネジメントを先導するグローバルリーダー養成プログラム(GSDM)
協賛 : 一般財団法人 貿易研修センター(IIST)

 
 

2 背景とシンポジウムのテーマ


 今日のグローバルな市場において、 環境保護と資源保全、労働条件、人権保障や食品安全などの社会的な問題に対処するために民間企業や業界団体、NGOが基準・規格を策定し、こうした規準・規格を満たしている認証を獲得することを財貨やサービスの購買の条件とする例が増えている。「プライベート・スタンダード」と総称されるこうした基準・認証制度は、グローバル化した供給網の全体で社会的な課題に取り組むことを可能にし、供給網を構成する諸国の公的な規制を補完するものであり、グローバル・ガバナンスにおいて重要な役割を果たしている。
 他方で、プライベート・スタンダードが急速に増えた結果、同一の財貨やサービスについて複数の、矛盾するスタンダードが形成されたり、スタンダードの遵守費用が上昇することになり、とりわけ開発途上国の小規模な生産者に過度の負担をかけるといった問題が生じている。このように、プライベート・スタンダードの急増は、社会的課題に対するグローバルな取組みを進めると同時に、公正で包摂的なグローバルな供給網を構築するというグロバール・ガバナンスの課題を提起している。
 本シンポジウムは、プライベート・スタンダードの急増が提起するグローバル・ガバナンスの課題を取り上げる。国際関係論、国際経済学、国際経済法学の専門家が、世界経済と社会的課題のガバナンスにおけるプライベート・スタンダードの可能性と課題を論じる。
 
 

3 パネリスト (敬称略、氏名のアルファベット順)


1) 福永有夏 (早稲田大学社会科学部教授)
2) 河合正弘 (東京大学公共政策大学院特任教授)
3) 米谷三以 (法政大学法科大学院教授;西村あさひ法律事務所弁護士)
4) 田村暁彦 (経済産業研究所コンサルティング・フェロー;経済産業省通商政策局通商交渉官)
5) Colette van der Ven (シドリー・オースティン法律事務所ジュネーブオフィスアソシエイト)
6) Vera Thorstensen (ジェトゥリオ・ヴァルガス財団大学院経済学研究科教授;同世界貿易投資センター長(ブラジル・サンパウロ市))

 

4 プログラム


13:00 シンポジウムの概要及びパネリスト・コメンテータの紹介
中川淳司 (東京大学社会科学研究所教授)
13:15 第1セッション:プライベート・スタンダードの規制:課題と可能性
パネリスト: 
 Vera Thorstensen: “Coherence and convergence in the regulation of TBT,
           SPS and VSS: Challenges ahead”;
 福永有夏: “Limits of Code of Good Practice under TBT Agreement Annex 3”;
 米谷三以: “Private standards and competition law”; 発表資料
モデレータ:中川淳司
15:00 ブレイク
15:20 第2セッション:プライベート・スタンダードとグローバル・ガバナンス:展望と課題
パネリスト: 
 河合正弘: “Private standards and public policy”; 発表資料
 Colette van der Ven: “Private Standards in the Context of SMEs Looking to
            Export to High Value Agricultural Markets”;
コメンテータ:田村暁彦
モデレータ:中川淳司
16:45 総括と謝辞:中川淳司