レジリエンス

坂井修一
レジリエンス

人間社会の割り切れなさを理解し、幅のある科学者に

東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
坂井修一

「人間が安全に暮らせるような技術」とは何か。社会システムを含めた全体的な設計を考えてこそ、今の時代にIT社会の安全とレジリエンスを守ることができる。基礎的な技術と知識、そして人としての幅を持つ知識人がこれからの社会を作っていく。

藤原帰一
レジリエンス

複雑化する国際情勢 問題解決への青写真を描く

東京大学法学政治学研究科教授
藤原帰一

集団的安全保障の対象領域には、自国の統治が破綻し、テロ組織の温床となった地域がいくつか存在する。混迷する国際情勢の中、近い将来の危機を示唆し、その手当ての策を有事の前に提示していくこと、それが学者の役割だ。

城山英明
レジリエンス

セーフティとセキュリティ 重なったところに見えるもの

東京大学公共政策大学院教授
城山英明

少しずつ「問題とする世界が重なってきている」とも言えるセーフティとセキュリティの分野。多様な分野の研究者が問題解決に向けた共通の目標を掲げ、互いの異なる見解と主張を認め合いながら、いくつもの可能性を考慮して議論と検討を重ねていく。

谷口武俊
レジリエンス

白黒の議論から脱却し 戦略的かつ柔軟なリスク対応が重要

東京大学政策ビジョン研究センター教授
谷口武俊

大きなリスクが一つ顕在化するとリスクの連鎖が起こる。不可避的に発生するリスクに対して、いかに適応し、かつ速やかに回復するのか。国家として何が重要か優先順位をつけ、限られた資源をいかに有効に配分するかという戦略思考が求められている。

岸本充生
レジリエンス

セイフティとセキュリティをリスク概念で可視化する

東京大学公共政策大学院特任教授
岸本充生

安全は時代や状況に応じて変わりうる。リスクが多様化する中で、3.11を経た日本では、いまいちど「安全とは何か」という問いに立ち返る必要がある。

古田一雄
レジリエンス

レジリエンス工学で、危機に強い日本へ

東京大学大学院工学系研究科教授
古田一雄

同時多発テロや東日本大震災など、危機に際して社会システムの持つ回復力のことをレジリエンスと呼ぶ。政府が国土強靭化に取り組む現在、領域横断的にリスクマネジメントを図るレジリエンス工学の重要性はいや増している。